バリレス加工を実現します!
ものづくりを支える新形状「スパットカットエンドミル」
人手不足が深刻化している日本のものづくり。
これを背景に、金属加工における高能率化と省力化ニーズがますます高まっています。
アルミ・銅などの非鉄金属の切削において能率の決め手は「高速回転」「高送り」「深切込み」となり
これを実現するために、刃具の最適選定が重要となっています。
また、切削加工はバリやむしれが発生するため、仕上げ工程でその除去が必要で生産性向上を阻害しています。
このような課題を解決するために、当社は独自の技術でスパットカットエンドミルと言う製品を発案・開発しました。
構造は下図となります。
・スパットカットエンドミルの設計の特徴はすくい面の断面を円弧状にすることです。
・一般のエンドミルと比較して大きなチップポケットと鋭利な刃先を形成し「非鉄金属を高能率による生産性向上」と「バリ抑制による省力化」「切削抵抗の大幅低減による省エネルギー」を実現しました。
・用途に合ったコーティングを施すことでエンドミルの長寿命化も可能になります。
※バリレスの理論ではわかりやすいように4枚刃で説明していますラインナップは2枚刃のみ、他の刃数は開発対応となります。
スパットカットエンドミルの実例
・使用工具
スパットカットエンドミル 外径10㍉ (DLCコート)
A社製アルミ用エンドミル 外径10㍉ (DLCコート)
・被削材 アルミニウム合金 A5052
・切削条件 S:11,000 F:3,000 側削:ae=3 ap=6 溝削 ap6
結果は下記となりました。
超高速切削
切削抵抗はA社比で30%以上減少
超高品位切削
使用環境に左右されない面粗さ
加工後の切屑状態から見る:切削抵抗
加工後の仕上げ面から見る:バリの差
側面および溝底面から見る:加工品位